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令和3年4月号

大山梅すもも再生プロジェクト

『田んぼに梅を植え、畑に栗を植えましょう…』

 

この「梅栗運動」からすでに60年が経っています。その頃の大山は、ほんとうに貧しい寒村でした。それは周囲を急峻な山に囲まれ、耕地に恵まれず、立地に恵まれず、天然資源にも恵まれず、農家一戸当たりの耕作面積は段々畑や棚田を20ヶ所も30ヶ所も合せて、ようやく40a(4反)ほどです。そんな貧しさの中から一日でも早く抜け出したいと、農家・組合員が心と力をひとつにして「働き、学び、愛し合う」という思想、理念のもとに豊かさを求め「常にチョッと無理かな」というところに背伸びしながら挑戦を続けてきました。その後10年から12年間隔で新しい基軸を創りながら変遷を重ねて今日を迎えています。60年前から大山の農民は「種をまき夢を追って」きました。そして夢は農村の大きな無限の可能性を求めて更に広がっていきます。これから農村で生活する子や孫、次世代の人たちが堂堂と誇れる暮らしの豊かさを引き継いでいかなければなりません。「すもも」は梅栗より10年あとに導入されていますので、すもも栽培も50年の歳月を経過しています。
その「梅」と「すもも」がこの数年すこし活気が無くなり低迷する出荷状況となっています。そこで両部会を中心に農協理事河津文昭開発委員長がまとめ役となり再生プロジェクトが立ち上がっています。すでに数回の再生会議を開催して熱心に議論が展開されているところです。往時を追懐してみます。私も貧乏百姓の長男として生まれ育ちました。梅栗運動が始まった年は13歳でした。小学校6年生です。親父は矢幡治美(当時村長であり農協組合長)さんの提唱したこの梅栗運動に率先して取り組みました。私には直ぐ下に二人の弟がいます。その兄弟三人に父は山の中の段々畑に梅の木を植えるため、直径一メートル、深さ一メートルの穴を掘る作業を手伝わせたのです。一本植えるごとに、ひとつの穴を掘ります。その掘った穴に落ち葉や腐葉土を埋めて盛り上げ、梅の木を植えていきます。そうすることによって梅の木は早く丈夫に健康に成長をします。父はひとつの穴が完成したら50円の駄賃(ちょっとした労力に対して与える金銭、特に子供へのほうび)をくれました。今でも兄弟三人が盆、正月に集い盃を酌み交わすと、幼少の頃の穴掘り作業の話に花が咲きます。懐かしく往時を話り合い、ついつい盃の数も重なります。
その梅の収穫最盛期には隣村に住んでいる母の妹が、近所の人たち五名ぐらいを誘って収穫の手伝いに来てくれていました。お蔭様で私の子供たちの成長期には随分と家計の足しになりました。大山全体で見ますと梅の最盛期は昭和63年でした。出荷量が約六九三トンで販売高は二億八千六百万円です。すももは平成四年、出荷量約二五〇トン販売高一億五千百万円でした。このように「梅」と「すもも」は、大山の暮らしと経済に大きな貢献と役割を担ってきました。
話は変わりますが、江戸の時代は徳川家康が築き上げました。その徳川には御三家と称される将軍直系の徳川家があります。その御三家には大きな梅林が必ずありました。水戸にはその名残の偕楽園があり、尾張には名古屋を中心として梅の木が多い。紀州は梅の生産量日本一を誇る和歌山の南部があります。この様に家康は徳川の体系を整えるためのひとつの手段として梅の木を植えさせました。
現代のように薬品が開発されていない四〇〇年前、家康は梅には健康と戦力となる秘められた力強い効力があると感じていたと思います。
梅は現代、未来にも健康を守る素晴しい食品であり続けるでしょう。
「すもも」もまた同じです。
これからも大山の発展と生活、そして豊かな農村を次世代に引き継いでいくためにも、栽培の原点に戻り再生プロジェクトに積極的な参加と取り組みをお願いします。
「梅」「すもも」の木をもっともっと植え、より一層の豊かさを追求していきましょう。


つづく

 


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