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令和2年3月号

忘れられない出会い

 

農業者によるバザール木の花ガルテンを開設して30年を迎えています。そして木の花ガルテンの中に「食の提案型レストラン」として「農家もてなし料理。百のご馳走、オーガニック農園」を開店して来年は20年となります。レストランはビュッフェスタイル(バイキング料理ともいう)で今でも行列のできる人気店となっています。直販所を建設するときもそうでしたが、レストラン建設の案が出されたときもそうでした。理事会でも反対の意見が多数出て、何回も話し合いが重ねられました。詳細については、平成25年8月号から10月号まで、三回にわたり述べましたので今回は省かさせていただきます。その農家もてなし料理、百のご馳走を出す中に、「塩鯖の焼いたものとゆで卵」だけは「絶対に欠かさないで出して下さい」とお願いしました。私たちが子供の時代には、大山みたいな田舎の山村には、滅多なことがなければ遠い海の鮮魚など届くことはなく、手に入ったのは、鯖や鰯、鯵、?、鯨などの塩がいっぱい漬けられた塩乾物や目刺、干物でした。それもいつも食べられるものではなく偶にです。その偶に買ったものを、美味しくご馳走として頂いていました。鶏の卵もそうでした。農家は庭先に鶏小屋があり、どこの家庭でも五・六羽ぐらいを飼っていました。昔の地鶏です。今のような改良された交配種ではありませんので、卵は毎日のように沢山は産卵しません。しかも卵を産む雌鶏だけではありません、中には卵を産まない雄鶏も数羽はいます。鶏卵も鶏肉も貴重な農家の蛋白質栄養食品の一つでした。そのように私にとって「塩鯖とゆで卵」は子供時代の贅沢品なのです。自分勝手な我儘みたいに思われるかもしれませんが、そんな理由からのお願いでした。いまレストランでは人気メニューのひとつで欠かさず出されています。その鶏卵について忘れられない話があります。もう40年近く前の出来事です。長崎県の島原市に在住している失明(盲目)の作家、宮崎康平先生を自宅に訪れ始めた頃の事です。昭和40年頃に「まぼろしの邪馬臺国」という著書を出版して大ベストセラー(一定期間内に最もよく売れた本)となり邪馬臺国とその国を統治していた女王、卑弥呼ブームに火を灯けたとても有名な先生でもあります。その目の見えない先生の豊富な幅広い知識と見識、交友関係、そして豪快な語りと、人間的魅力に引かれて定期的に訪問をするようになりました。訪問をする時には矢幡欣治前組合長といつも一緒でした。当時は高速道路も日田まで開通しておらず、朝6時頃、二人して車で大山を出発、久留米から高速に上り南関インターチェンジで下りて一般道を走り、福岡と熊本県境にある長洲港より車も一緒に有明フェリーに乗船して、島原多比良港に上り先生のお宅を訪問したのです。いつも着くのは10時前後でした。話を聞きながら先生のお宅で昼食をご馳走になりました。その時、出される料理は皆おいしいのですが、特に美味しかったのが太麺の「中華皿うどん」でした。とにかく旨くて旨くて後には図図しく指定注文するまでなりました。そんな会話の中で先生から「お前たちは、鶏卵はどうしているのか?」と問われました。「鶏卵は買っています」と応えると、「飼っているのか」と、更に問われたので、「いえスーパーなどで買っています」と応えると、「バカ者が」と大声で怒鳴られました。
次号に続く

 

 

農家の庭先養鶏

農家の庭先養鶏

 

 

 

 


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