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令和元年NPC7月号

公的年金プラス給与で豊かな老後

 

日本の平均寿命は83.4歳で「世界一の長寿の国」となっています。その反面政府の「百年安心年金」をうたい文句にした世界に誇れる日本の公的年金制度の足元がゆらいできました。今回、金融庁金融審議会は「夫婦そろって95歳まで生きるには年金だけでは足りない。年金以外に2,000万円の蓄えが必要」との答申報告書をまとめました。しかし肝心要の主管最高責任者の麻生太郎財務相兼金融担当大臣は報告書の受取りを拒否しました。今や国民の80%が老後の生活に不安を持つようになっています。先月号のエッセイで『高齢者の方々で農協直営の施設「地域集落文産農場等」で働くことを希望すれば農協契約職員として採用し毎月給与を支給します。高齢者の方は年金プラス給与で安心して暮らせる老後の生活が保障されます。』と紹介いたしました。農協広報機関紙NPCは、町内全戸の農家・組合員はもちろんお取引先様や希望される都市生活者の方々にもお届けしています。前号の「地域集落文産農場」と「内需事業」と「外需事業」について様々な問い合せや反響をいただいていますのでもうすこし掘り下げて説明をいたします。20年前には3,000を超していた農協も現在では合併を繰りかえし650を割るようになっています。そして、いま全国の農協は「農業・農村の危機」「組織・事業・経営の危機」「協同組合の危機」という三つの危機に直面しています。特に営農指導には資金の余裕がなく、また農家と一緒になり産地を築き上げてきたベテランの営農指導員の引退が進む中、技能と知識の継承が途絶えてしまうのではと危惧されます。これから、大山農協がやろうとしていることは、各地域・集落に500坪前後のビニールハウス、農協直営の食品加工場と連携した食品加工の工房、菌茸多種の栽培施設等の建設です。ビニールハウス内では働く人の軽労働、快適労働をはかり高床の栽培施設として、そこではスウィートバジリコ、ミント、チャービル、シャンサイなどのハーブ類やクレソン、トマト、木の花ガルテン野菜などを栽培します。食品加工工房では農協の食品加工場から委託された加工や独自の梅干漬やジャム、菓子などの製造加工を行います。菌茸類の栽培施設ではエノキ、しめじ、マッシュルーム、キクラゲなど、きのこ類を栽培します。そしてそれらの施設は農業の生産現場であると共に、農村文化を育て享受し、また余暇を楽しむことができるように働く人の休憩談話施設も併設して、コミュニティ文化育成の場ともなります。農家・組合員の高齢者の方々でそこで働くことを希望すれば、農協の契約職員として採用し、毎月給与を支払い、無理な作業はせずに高齢者の体力に合わせた作業をしていただきます。そうなれば農家高齢者の方々も、給与プラス年金で安心して暮らせる老後の生活が保障されます。このように農産業と文化が共に補完し支え合って発展することを願い、この事業を「地域集落文産農場」と名付けました。地域自らが個性と豊かさと繁栄を考えなければなりません。そしてその土地で生きる人たちが誇れるような暮らしの豊かさを創りあげていくことが大事です。私たちは従来からの農協事業(金融・共済・販売・購売)を内需事業と位置づけました。この組合員を相手とした事業からは利益を得ないようにします。利益を得るのは今までの事業とは異なる外需事業(食品加工・外商・農家レストラン・直販所外部都市店舗・菌茸類栽培・心の遊園地里山公園・通信販売・異業種連携等)からです。こうして農家・組合員以外との事業で、評価された外貨収入を得て、営農指導や施設の改善、新規投資、人材の育成や「地域集落文産農場」、組合員サービスに力を注いでまいります。夢が必要です。夢や希望がなければ意欲は湧きません。農協という組織を鍛え、人を育て、モノづくりの心を育て、子や孫の時代に豊かな農村を引き継いでいきましょう。

 

 

進化するクレソンの高床式栽培

休憩談話室でのひととき

 

 


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