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平成31年4月

 

夢を追う小農

 

豊葦原の瑞穂の国(日本国の美称)と呼ばれる日本で、お米の一粒一粒は数千年の歳月とともに、人々の暮らしと文化をつくりあげてきました。春になると籾種をまき、梅雨時がくれば水田には、たっぷりと水を蓄えて田植えを行います。夏には眩しいほどの緑一面の田んぼの稲株が風に揺れてます。そして秋になると黄金色に輝く稲穂が見事なまでに実り、首を垂れる美しい姿は日本人の心のふる里です。私たちの子どもの頃はそのような、百姓の手伝いをさせられながらも時間をひねり出して遊んだものです。それが中山間地の小規模農家の姿でした。懐かしい良き昔覚えゆき時代です。そして時季が流れ、その時代の家族農業は次第に忘れ去られてきました。
政府の「産業競争力会議」とか「規制改革会議」のセンセイ方は「お前たちのやり方は不効率だ、もっと自由競争原理を導入しろ、国際競争に勝てるようにしろ、経済成長に貢献せよ」とご指導してきます。果してどうなるものやら、大きな疑問を抱かざるを得ません。
大規模農業で定価格化を実現するというのは、「化学肥料、人工飼料、劇農薬、化石燃料を使って生産される製品」に頼った外見だけの農業の話しです。それをやってもコストが売り上げに連動してかさむだけで外国製品には勝てません。それよりも自分の手の届く小さな規模で、自分の手間以外の費用をなるべくかけずに、正直にきちんとした農産物を生産することが、むしろ評価され、低コストで高採算の農業を実現でき国際競争力につながるのではないでしょうか。幸いに国連(国際連合の略称。第二次大戦後、平和と安全の維持、各国間の友好関係の促進、経済上・社会上・文化上・人道上の問題について、国際協力を達成するために設立された諸国家の組織。現在192ヶ国が加盟している)において昨年十月に「世界の家族農家と農村で働く人々のために、小農権利を守る宣言」が国連総会で正式に採択されました。それは世界の潮流に背を向け、市場原理に染まるわが国の官邸農政の見直しを迫るものではないでしょうか。国連で採択された小農の権利宣言は、次のようなものです。
一つは、世界中の農家の9割、食料生産の8割を占める小規模・家族農業を正当に評価し、「食料主権」「種子の権利」「農村女性の権利と保護」「労働の安全と健康の権利」などを守ることを明確に盛り込んでいます。また宣言は、農林漁業者、農産加工などで働く人々にまで対象を広げています。それは農村社会と一次産業が一体という考えに基づいています。しかも農業者たちが協同組合に参加する権利、協同組合の独立性まで明記されているのです。
もうひとつは、グローバル(世界的規模)経済によって破壊され、浸食されてきた家族農業や農村の価値と役割を見直し、真の姿で持続されていく豊かな農村社会のあり方を提示してくれたのです。この国連宣言に至る背景には、多国籍企業による農地の大規模化や集約化、開発援助に名を借りた先進国の経済覇権などで「食の主権」を奪われ、搾取と差別にあえいできた途上国農民の粘り強い抵抗運動があったからです。日本農業の98%は家族農業です。そのことが集落の営農を守り、地域の自治や伝統文化、自然環境と景観を守っているのです。しかし今、中山間の農業農村は少子高齢化の影響など大きな課題が山積しています。もちろん嘆いてばかりでは何も解決できません。私たちは力を合わせて、ひとつひとつを解決する行動を起こさなければならないのです。そうして生命と暮らし、営農と生活をもっともっと良くして、豊かで安心して暮しやすい家庭と農業農村を創っていかなければなりません。

 

 

進化するクレソンの高床式栽培

稲刈りと掛け干し

 

 


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