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平成30年NPC12月号

 

仕事と職場が人を育てる


八月号で「百足農法」を書きましたが、途中からすこし話が横道に脱線いたしました。昭和三十六年から「田んぼに梅を植えましょう、畑に栗を植えましょう」のスローガン(活動主旨を簡単に表現した言葉)の元に始った大山の農業改革は「梅栗運動」として町内の隅隅に広がっていったのです。やがて樹が生長し果実が実り収穫の時季を迎えました。しかし出荷がはじまると関係機関から「取扱い品目にはありません。あなた達は国や県の指導に従わず勝手に栽培したのです。自分たちで売り先を探して売りなさい」と突き放されたのでした。それからが素人集団の手探りでの農産物販売の開始です。「仕事と職場が人を育てる」とよく言われますがこの試練を受け、耐えて、乗り越え見えてきましたものがあります。商取引のむずかしさです。実際に体験して得るものは大きなものでした。それが体験学習というものではないでしょうか。平成二十四年七月号エッセイより食品加工をはじめたことから販売にいたる経過を何回かに分けてすでにご紹介いたしました。昭和四十七年に菌茸(きのこ)類の瓶栽培を始めると同時に食品加工も開始しましたが、その当時のことは前に詳細を述べていますので、今回は販売について綴ってみます。故治美名誉組合長からは、次のように言われました。「売り先をみつけて作りなさい」売り先もなく作るのみでは在庫が増していきます。つまり製造しながら販売にも出なさいと言うのです。昭和四十八年のことです。それから二年ほど友人・知人・農協の関係先などの伝を頼りながら仕事をすすめてきました。しかしそれでは、思うような実績は上りません。そうしているうちに新しい辞令が出ました。当時の大山町農協の組織図には部課長制は廃止され、職員は皆さん横一線に並び、それぞれ一人一人が各担当として業務を受け持ち、報告、連絡、相談は直接に組合長です。当時は日本全国に約三千余の農協があったと思います。現在では合併を繰りかえして六五〇余の農協でしょう。私の知る限りでは、このような組合長直結の農協組織は後にも先にもないと思います。
私に出された辞令は加工食品をはじめとする農産品全体の販売担当でした。つまり全国に販路を探して販売先を開拓せよというものです。辞令が出された以上、町外に毎日出かけて行き農産品を売らなければなりません。専用の車が与えられるわけでもなし、中古の自分の車で毎日出て行きます。燃料代も自分で支払いです。安い給料です。燃料代も未収金でガソリンスタンドに溜まっていきました。二年ほど経過した頃、治美組合長も未収金滞納を知り農協で助成が出るようになりました。そして少しずつ実績も上ってきていたので専用の車を与えていただきました。外部に出て仕事をする場合、先ず始めに名刺交換です。私の名刺には地位・身分の肩書がありません。商談の相手に説明しても不安と同時に不思議がられます。意を決してこの件を故治美組合長に報告すると「それはそうだろう、何でも好きな肩書をつけておけ」と言われ「部長肩書でよいですか」と問うと「好きにしろ」との返答であったので「渉外部長」と名刺に印刷しました。農協内では部課長制を廃止していましたので、誰も私が渉外部長を名乗っていることを知りません。すると名刺を渡した外部取引先から電話で「渉外部長のヤハタさんをお願いします」と問い合わせが来ると「そのような部長は居ません」と対応職員が返答していることを知り随分と困ったものでした。

つづく

 

進化するクレソンの高床式栽培

11月28日木の花ガルテン生産者交流会

 

 


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