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鍬と聴診器

 先月号の続きです。
医学博士で公立菊池養生園、名誉園長の竹熊宜孝先生より、先生の「今日までの足跡を集大成した写真集『熊さんの宝箱』を出版したので、その出版記念パーティーを開きます」という案内状が届き、若い人たち十名とお祝いに参加しました。熊本県菊池市泗水にあります公立菊池養生園診療所より、約一キロメートルぐらい離れた所に、先生の個人所有の農場がありますが、その農場はこだわりの無農薬有機野菜を栽培し「養生農園」と名付けられています。広い農場の一郭に、竜門ダム建設で水没する村から古民家三軒を譲り受け、二年がかりで再建された「養生伝承館」があります。そこが今回の出版記念パーティーの会場です。伝承館では「カルチャーとは耕すこと」を基本理念として掲げ、農も人も食も文学も美術・芸術もすべて耕すこととして、いろいろなイベントやセミナーが開催されています。また先生の「養生説法」を聴講に毎日数十人から百人ぐらいが大型バス等で九州各県から訪れています。とにかく先生の説法は肥後弁まる出しで、面白可笑しく飽かせず、聞く人を「いのちの教え」の中に引き込んでいきます。「いのちが見えますか?」「病気は医者が直しているんじゃない」「ビンタを打つか、注射を打つか?」「医者が百姓をしたのではなく、百姓が医者になったのだから仕方あるまい」「米作りつぶれりゃお国もつぶれる」「米と母ちゃん粗末にするとバチかぶる」「これですよ命のものとは!、土を知らんことには本当の人間の心は育ちませんよ!」などなど、このように饒舌に流暢に熊さん節が炸裂します。また伝承館二階は「田舎美術館」という名称で先生と親交のある著名作家の作品と共に先生の描いた絵画や墨書が数おおく展示されています。そして伝承館の前には「養生売店」があり軒先では農園での採れ立ての野菜、店内では安心安全健康な・無添加物の数々の食品が販売されています。この広い養生農園の中の養生伝承館での出版記念パーティーです。桜の花が満開の三月二十四日(土)温かな快晴の日に十一時頃より四国、九州各地から三三五五に参加者が集い、その人数は総勢百余名となりました。まあ先生の今日までの活動の広さで、行政の役人や学者、文人、芸術家、医療関係者、料理人、そして農民と多士済済です。午後十二時三十分になりパーティーの開始です。司会は西日本新聞で「食卓の向こう側」という話題の長期連載記事を書いた佐藤弘編集委員です。先ず竹熊先生が挨拶されました。来賓祝辞は中嶋山鹿市長、江頭菊池市長、陶芸家の井上泰秋氏そして熊本県知事メッセージ、合志市長代理と終り。ビッフェ形式の立食式パーティーに移りました。
旬の野菜を使用した、沢山の種類の料理が所狭しと並んでいます。鹿肉のロースト、コロッケ、フライ、具だくさんの猪汁、炊き込みご飯のおむすび、にぎり寿司もあります。その間に女性合唱団やオペラ歌手によるコンサートも聞けました。大山の皆さんも顔馴染の農民作家、山下惣一さんも来ておられスピーチされました。突然、私も指名され、取り留めのない駄弁を弄することとなりました。先生が一九八一年(昭和56)37年前に出版した著者「鍬と聴診器」は当時混迷していた医、食、農の有り方に警鐘を鳴らし世に問うたものでした。
つづく

 

 

中央が竹熊先生と農民作家山下惣一さん

 

 


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