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五常の徳


お隣の韓国で、首都のソウル・釜山の二大都市についで人口の多いのが光州(クウンジュ)です。そこにある光州第一高等学校は、一九二〇年に開校して、一九二九年の光州学生独立運動を主導した歴史と伝統のある名門高校と聞いています。そしてその高校野球部も韓国の全国大会で優勝一六回、準優勝十回と数々の好成績を上げている強豪校とのことです。光州市にある松汀(ソンジョン)農協組合長をしていた羅勲(ナフン)氏より、その高校野球部の冬の合宿練習を日本で行いたいと相談を受けたのが、五年前の二〇一三年一月頃でありました。彼は光州野球協会会長もしていたからです。何とか協力してくれと懇願されるものですから、お断りすることもできず、仕方なく先も見えずに引き受けてしまいました。それからが大変でした。友人・知人の伝を頼り頼りにようやく辿り着いたのがその年の六月に入ってからでした。その受け入れの相談に応じてくれたのが、福岡市東区香椎にある、九州産業大学附属九州高校でした。さっそく羅勲氏に「ようやくこのような受け入れ高校が見つかりましたので、関係者と一緒に合宿練習のお願いと受け入れ条件や費用等の交渉に来て下さい」と連絡しました。九州高校も大きな立派な学校です。野球部の合宿施設や食堂等も完備され、練習する球場も三.〇キロぐらい離れたところに整備されています。そして六月二十五日に羅会長が光州第一高校の野球部監督、父兄代表と五名でやってきました。翌二十六日には九州高校へ私も一緒にお願いに訪問しました。九州高校の香椎常務理事、武田校長、大塚教頭、森崎野球部監督さん等とお会いしてお願いを申し上げ、細部に亘って交渉しました。その後、合宿所や球場等を視察して、翌年の一月より合宿練習をするという条件でお互いの合意ができました。韓国の方々はとても喜び、翌二七日、大満足で意気揚揚と帰国されたのでした。しかしその後、予期もせぬ、どんでん返しが待っていたのです。
翌年になり、そろそろ合宿の時期が近づいてきたので連絡をすると「あの合宿練習の件は、野球部員の父兄数名より『そのような高い経費を出してまで日本に行って練習する必要があるのか』と異論が出され、何回も父兄と検討しましたが、結論としては今回は中止としました」そして「その事は、すでに九州高校にお断りの電話をさし上げています」という返事でありました。私はその場で反射的に怒りました。「そのようなことは日本では通用しません。あなた方の要望を受け、友人・知人に無理なお願いをして好意的に紹介をいただいたのです。九州高校も受け入れを承諾してくれたのも双方の間に入り仲介の労をとってくれた多くの方々の努力があったからですよ。そんな方々に何と説明できますか。その上、文書ではなく電話先で中止を伝えるとは無礼千万です。日本には礼儀(社会生活の秩序を保つため人が守るべき行動を表す作法)、礼接(礼を持って人に接すること)を大切にせよという道徳があります。それが日本の常識と心得ています。韓国には儒教の教える五常の徳『仁、義、礼、智、信』があるじゃないですか」と言い放ったのです。
このような経緯からもう日本での合宿計画は無いものだと思っていたのですが、それから一年が経ち、私が韓国の別の農協に招かれて出張していた時のことです。そこのホテルまで羅勲光州野球会会長と野球部員の父兄数名が訪ねてきました。
次号につづく

 

 

昨年12月14日より総勢55名が来日、合宿練習に励んでいます。

 

 


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