桜を愛でる小宴
四月九日(日)、前日まで雨が続き、どうなるものかとやきもきしながら準備をすすめてきました。そうですこの日に「農業者のつくるテーマパーク、いのち・よみがえる、木の花ガルテン五馬媛の里」での「桜を愛でる小宴」を計画していたからです。
日頃より大変お世話になり格別のご厚情をいただき、お取引いただいています卸売青果市場や仲卸会社の皆さん、デパートやスーパーマーケット、小売店の方々。県農協中央会と各連合会など様々な業界から約三百名、御出席の通知をもらっていました。ほんとうにありがたいことと感謝せずにはいられませんでした。ご多用の中、万障繰り合わせて出席して下さる万来のお客様に対して雨でも降れば残念無念の結果となります。準備をすすめる職員も雨天の場合も想定して農協本所二階ホールも会場として使用できるよう二段の構えで準備を整えていました。
しかし、当日は雨も上り本当にビックリするほどの絶好の花見日和の天候となりました。大分大同青果(株)の村上会長と福岡大同青果(株)の丸小野社長と城戸副社長は、大山には久しく行ってないからと気を使っていただき前日の午後より来所して下さりました。感謝と同時にどうご期待に応え、恩返しできるかを肝に銘じているところです。職員は、日曜の休日にもかかわらず早朝より出勤して分担された準備作業にあたっています。十時頃になると太陽の光も差しはじめ、皆が口々に、良かった良かったと言い合って喜んでいます。この頃からお客様が一人二人と来園して段々と賑やかになってきました。来園者受付けでは本日の参加者名簿や提供される郷土料理、お飲物、デザートのお品書、そしてお土産の引換券など渡します。お土産は前日に新開食品加工場で特別に搗きました大きなお餅を二個箱に入れてます。ひとつは白い餅と、ひとつは古代赤米で搗いた赤い餅です。この時季は、仙台紅しだれ桜と花桃が満開の予定で会を催したのですが、今年の桜は七日から十日の遅れでしたので「しだれ桜」は三分咲きほどでした。今では全体の園の広さ二十七ha(八万一千坪)になっています。そして園の中は縦横にいくつもの歩道が造られ、そこには木材チップが敷かれています。チップがクッションになりとても歩きやすいと皆さん感動です。この八年間で花の咲く樹を四五〇種、三万五千本が植栽され手入れも行き届いていますので来園者は心地よい気分で居られるでしょう。桜を愛でる小宴は、できるだけ来園者の皆さんが堅苦しい思いをせずにリラックスして過ごせるように、受け付けが終ったお客様より飲んだり食べたりして頂きました。小宴会場には、藍川由美さんの歌う童謡が流れ、皆さんの心を和ませてくれます。お客様接待には、農協役職員の他に各生産部会の部会長をはじめベトナムからの技能実習生も民族衣裳をまとって参加しています。そして地元五馬市の自治会長や宮総代、隣保班の方々十名も来園してくれました。これで総勢三百五十名ほどの小宴となっています。韓国農協中央会からも前中央会長・韓?鮮先生、前常務・金龍コ先生、農民新聞前社長・玄義松先生にも来ていただきました。中国重慶技術経済福岡駐在事務所長・朱璽先生他二名も参加です。このようにおおくのお客様を迎えての「桜を愛でる小宴」が盛会の中で皆さんに喜ばれ無事に行なわれたのも、裏方で労苦を惜しまずに準備に奔走してくれた職員の総合力であったと感謝せずにはいられません。
明日十日(月)は、広瀬大分県知事が「都築工場」と「五馬媛の里」に来てくれます。

(右)大分大同青果椛コ上年夫会長
(中央)亀の井別荘 中谷健太郎相談役
(左)玉の湯 溝口薫平会長