瞳は未来へ 五馬媛の里(Ⅰ)
先月号で紹介しましたように三月十九日の大安吉日の日を選んで「五馬媛の里」を開園いたしました。
期待していた天候も前日より生憎の雨となりました。そんな中でもご案内を申し上げた多くのご来賓の方々のご臨席を賜りました。そして十一時の式典開始の項になると、ほぼ雨も上り主催者として挨拶とお礼を申し上げました。ご来賓を代表して太田豊彦大分県副知事、原田啓介日田市長のご祝辞を頂戴しました。また記念植樹では滝口定義県西部振興局長、隣県小国町の北里耕亮町長はじめお取引先代表、安部榮一(株)TNC放送会館会長、吉弘晃(株)トキハインダストリー社長、盛澤篤司JR九州鉄道営業(株)社長、青果市場代表として宮下忠明鹿児島中央青果(株)社長、建設工事関係代表吉野英機吉野建設代表、崔本正義崔本グループ会長、矢幡平太農事主事会長、三笘卓爾農協役員OB代表の十名のご来賓の方々で「枝垂桜」「河津桜」の木を植えました。続いてのテープカットは先のご祝辞を頂いたお二人と中国駐福岡総領事館総領事の李天然先生、伊藤弥一郎日田郡森林組合長、お取引先の齋藤智お菓子司の菊家会長、金ア英明県農協連合会代表、松本隆義地元自治会長と私の八名で行い式典も無事終了いたしました。
お祝いの宴は当初、野外の桜の園で行う予定でした。しかし、週間天気予報が出はじめると、当日予報は雨だったり曇りだったりで「やきもき」しながら野外と農協ホールの両睨みで会場の計画を進めてきました。
また詳しく次号で後述しますが、今日までの里山づくり、広場の整地作業そして開園準備と職員はほんとうによく頑張りました。何回頭を下げても、感謝してもし切れない程の働きをしてきました。このような不確実な天候状況の中で急遽前日になってお祝いの宴は、農協二階ホールへと変更を決定したのです。全体の準備構成をやり変えなければなりませんでした。しかし職員は、見事に会場設営を仕上げ、お客様を迎える準備が調いました。現地、五馬媛の里式典会場には、ご来賓と農協役職員合わせて約二百五十名がいます。駐車場には約百五十台の車があります。この人たちがこの車で農協本所まで移動します。恐らくこの五馬媛の里と農協本所間約十qの路線を、黒塗りの高級車あり、外国領事館ナンバーあり、軽トラックあり、マイクロバスありで数珠つなぎの車の行列は始めの最後ではないでしょうか。見ていた人、出会った人たちも何事が起きているのかと驚きの表情で眺めています。
そして農協本所二階ホールに入るなり皆さん驚嘆の声を上げられました。正面ステージには両サイドに大きな焼き物の壺に、満開の桜や桃が大きな枝に美しく色とりどりに咲き、豪華に生けられています。会場内に用意した15のテーブルにも緑の孟宗竹を生花鉢にして季節の山野草の花が生けられ、「農家もてなし料理百のご馳走」や飲みものが所狭しと並べられてご来賓をお待ちしています。各テーブルには梅・栗・李・柚子といった大山の果物の木の名札が付けてあり、お客様の席は前もって知らせています。皆さんお揃いになり宮崎正行三隈工業渇長の乾杯のご発声でお祝いの宴の始りです。
つづく

滝口局長はじめ来賓の皆様による記念植樹