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「天高く馬肥ゆる秋」

 

 秋は澄んだ青空が高く広がり、美味しい食べ物が豊かに実る「豊穣の季節」でもあります。そしてよく言われるのが芸術の秋・読書の秋・スポーツの秋・行楽の秋・稔りの秋・食欲の秋等々、指を折ってみても秋は多彩な季節です。また「錦繍」とも称されるように秋の山は眩しいくらいの紅葉が人々の目を楽しませる美しい季節でもあります。

そんな中でよく耳にする言葉、それは「天高く馬肥ゆる秋」です。皆さん方はこの諺をどう解釈されていましたか。私は、秋になると高く澄んだ青空の下で馬も御馳走をたくさん食べてまんまると肥えて、丈夫に逞しく育つものだと解釈していました。ところが意外にその解釈は間違ったものでした。

昔(紀元前三世紀から後五世紀)の中国では豊穣の季節になると「匈奴」と呼ばれる遊牧の騎馬民族が押し寄せて来て豊かに実った農作物を容赦なく略奪していったそうです。その収奪の被害があまりにも甚大であり、繰り返し続けられるため、中国はあの有名な「万里の長城」を築いたとされます。そうです万里の長城は匈奴という騎馬民族の侵入と略奪を防ぐために構築が始まったのです。つまり「天高く馬肥ゆる秋」とはすなわち、心して襲来の季節に備えなさいという「警戒警報」だったのです。現代では、その匈奴という民族はどうなったか解りません。モンゴル説とトルコ説などがあるようです。ところで警戒警報といえば九月二十七日(土)の午前十一時五十三分ごろ長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(3067メートル)が突然に大規模な噴火をおこしました。最初にテレビニュースを見たとき、すぐに長崎雲仙・普賢岳の大火砕流と重なり合いました。そして、その山頂付近では、逃げ迷う多くの登山者の姿も映し出されていました。大惨事とならねばと願ったのでしたが、勢いよく噴き上げる黒煙と白煙には数多くの燃えた熱い溶岩噴石が含まれていました。その中には軽自動車ぐらい大きなものもあったと被害に遭われた方が証言していました、恐ろしいことです。この噴火では60名以上の死者、行方不明者を出し、いまだ悪条件の中での捜索活動は続けられています。被害に遭われた方にはお見舞いを申し上げ、亡くなられた方にはご冥福をお祈り申し上げます。

そして今ここで私達農業者にとっても、心して襲来の季節に備えるための警戒警報を発しなければならない時が来ました。今年の玄米価格は一俵(60s)が7,000円を割りました。他の農産品についても長期の低価格化が心配されるところです。更に何よりも気候変動が大きく異ってきています。相次ぐ大型台風の発生と列島上陸。猛暑・旱魃・竜巻・豪雨・長雨・土砂崩れ・大雪・大寒波と記録的観測が続いています。

そんな中最も懸念されるのが、この春、政府規制改革会議の農業作業部会がまとめた改革案であります。土を耕す鍬も、草を刈る鎌も握ったことのない人たち、田んぼや畑に出たこともない方々、加えて農業ののノ字も知らない人たちがまとめた机上改革案で良い方向に進むとは思えません。しかし政府は情け容赦も無くあの恐ろしい匈奴と化していくことでしょう。「警戒警報発令」農民は協同の力を結集して早急に万里の長城を築くなりの対策をすすめ、心して匈奴の襲来に備えましょう。

 

 

木の花ガルテン五馬媛の里で鎌を持ち古代米の稲刈り

 

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