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虹を追う群像

 

 昭和62年に大山町農協が発行した冊子『虹を追う群像』は、一万部印刷されました。当時「一万部の本が売れればベストセラーだ!」と言ったのはライターとして執筆編集を担当した「株式会社アドバンス大分(大分市)」の編集長 三浦祥子さんでした。同社ではすでに昭和57年に『−わが町かく戦えり−おおやま独立国』という大山町の村おこしの歴史をドキュメンタリ風にまとめた本を出版していたので、違いをどう出すかで三浦さんは随分と頭を悩ませていたようでした。

今でも当時のことを鮮明に思い出します。故矢幡治美名誉組合長から「農協は記録を残すことが下手だから、村の人たちの姿を記録にまとめてもうひとつ本として残しておこう」「セイゴーお前が担当せよ」と言われました。

 

 私は、組合長から毎日、敵のように怒られていた頃でしたからどう対処したものかと思案しました。そして当時、大山町とは顔見知りになっていた三浦さんに相談し、彼女に本を書いてもらう案で伺をあげました。そしてその方向で話が決まり早速、三浦さんに来て頂き打合せをしようということになりました。一月中旬の寒い頃でした。日田市豆田町に「園田」という冬は河豚料理、夏は軍鶏料理を出してくれる美味しいお店がありました。その日は小雪も舞っていましたので私達は河豚料理を囲みました。

私みたいな若造には滅多に口に入ることもない高嶺の花の河豚料理。心を躍らせながら箸にガッシリと料理を掴み口に運びます。

 

組合長はすでに本の題名は決めていたようで、食事をしながら口に出した言葉は次のようなものでした。『子供の頃、美しい虹を見て、これを捉えようと追っていった懐かしい想い出は誰にもあります。追えば追うほど虹は、山の彼方に遠ざかっていき、手の届くものではありませんでした。しかし、いつかは届くそう信じて望みを捨てずに追いつづけるそれが大山の青壮年であり女性たちであります。そして彼らのあとにつづきながら、力強く彼らを押し上げ、見果てぬ夢を共に追いつづけるのが私たちの努めでありましょう。

大山町に住む一人一人が夢と生きがいを持ってお互い助け合いながら弱い者同志でも手を握り合って一歩一歩、辛抱強く前に進むようしなければなりません。そのような姿は「虹を追う群像」の集合体と言ってもよいでしょう。』このような打合せの中から本の構想は組み立てられていきました。ところで余談ですが、この夜の河豚料理の代金はいくらであったかは解りません。結構高かったと思われますが組合長のポケットマネーで支払われました。その後春、夏、秋、冬と三浦さんは、編集長の仕事の合い間をみては、大山のおおくの登場者に会い取材を重ね歩き、ようやく昭和61年、銀杏の黄葉が晩秋の空に映える十一月も終ろうという項に原稿が書き上がりました。

 

そしてこの出版物は、私の担当していた渉外部の「利益も追求した事業」として取扱いすることとなり、「経済効果の出る一万部」の印刷を決めたのでした。

当時、平松大分県知事も一村一品運動を提唱し、日本全国で講演を行い大山町農協のことをその運動の発祥地として紹介していました。それで農協だけでも年間に一万人前後の視察者が来られていました。中にはほんとうに真面目に勉強されている人もいたので、そのような方々には必ず本を買って読んでいただけるという思いもありました。そんな試算の中で出版の目処を立ててひと安心していると、更なる大きな指示が待っていました。『今までにどこもやってないようなシンポジウムを本の出版と合わせて企画実施しなさい』というものでした。それが1987年(昭和62年)1月17日と18日の二日間、町内農家に泊り込みで実施された「87ムラおこしシンポジウム、おおやまTHE21」です。当初の計画では300人前後の参加者を予測していたのですが、なんとこんな田舎の村に日本全国から700名が参加するという驚きのシンポジウムが実現したのであります。

 


3月9日(日)満開の梅園に取引先のお客様約250名を招いて

 

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