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『ヒラドツツジと6人の先生』

 

 前々号で、ふたつの感動したことのひとつ中川原地区の方々が「五馬媛の里」で花見の宴を開いたお話を紹介しました。今回は、もうひとつの感動の物語りです。今年2月7日に長崎県平戸市議会議員会派、躍新会の6名が会派視察研修に大山町農協に来られました。皆さん熱心に勉強され、平戸市の地域づくりに真剣に取り組んでいる方々です。応対するこちらもついつい引き込まれ大山の過去の貧しかった時代からの変遷を多弁駄弁でお話をさせて頂きました。みなさんは宿泊覚悟の研修予定でしたのでお互い話は尽きず、とうとう夜半まで酒を酌み交わしながらの交流に発展してしまいました。

そんな町づくり談議の中、「五馬媛の里」の未来像も語っていたのか、帰り際に議員の方が「平戸市には自慢のヒラドツツジがあります。ツツジの花の咲く頃が植栽の時期となるので、その頃持ってきますので『五馬媛の里』に一緒に植えてあげましょう。」といって帰られました。ありがたい申し出でしたが、お酒をかなり召し上がったあとの話でしたから半信半疑でもありました。半分は本気、半分は外交辞令で喜ばせてくれたのだろうと思っていたのです。ところが、3月の終り頃に連絡が入りました。6名の議員さんが「ヒラドツツジ」の4年生苗木の大きなものを250本、トラックに積載して持ってくるので一緒に植えましょうとのことでした。もちろん250本のツツジ苗は無償提供です。又、この提案にはビックリするような御負けがついていました。それは特産品の提供でした。「平戸牛A−5部位の最高級ステーキ」「鯨肉の赤身と鹿の子」というこれまた食べたことのないような最高の食材です。それにまだあります。早朝の魚市場に上ったばかりの新鮮な「サワラと水イカ」これはお刺身に切ります。そして、「平戸の銘酒3升」これらでツツジを植えたあと懇親会をしましょうというものでした。今回も泊まりこみ覚悟のようでした。ありがたい申し出に大歓迎です。そして4月18日(木)6名の議員さんがツツジ苗をトラックに満載してやってきました。木の花ガルテンで昼食をとってもらい、私共も役職員20余名が参加して「五馬媛の里」にツツジの植栽がはじまりました。天候もよく平戸の方の指導で鍬で穴を掘りバケツで水を注ぎ込み一本一本を丁寧に植えていきます。皆さん汗ビッショリとなり休憩時に水分補給しながらようやく植付けを完了しました。そしてその後みんなで庄屋屋敷の座敷に上り、意見交換の研修会です。平戸の議員さん方はほんとうによく勉強します。私達に平戸ツツジの歴史を語ってくれました。色彩り豊かで大輪の花弁が美しいツツジは、平戸市の武家屋敷にルーツがあるようです。古来海外貿易で栄えた平戸は貿易船がもたらした外来ツツジが武家屋敷の庭園に根付き、自然交雑を繰り返しながら、現在のヒラドツツジとなったようです。そのツツジが「五馬媛の里」に来年は大輪の花を咲かせてくれます。来年の4月が待ち遠しくなりました。このあと木の花ガルテンの咲耶木花館に移動しての懇親会の始りです。持ち込まれた平戸特産の牛肉、鯨肉、鮮魚、お酒と地元大山の「農家おもてなし料理 百のご馳走」の競宴です。共に汗を流し植栽作業を終えたあとのお酒と料理の味には格別なものがあります。お互い古くからの友人のように打ち解け和やかにお酒もすすんでいきます。特に山で育った私達は食べたこともないような新鮮なお魚と鯨のお刺身、超特上のステーキに涎を垂らし、舌鼓を打ち、大変美味しく頂かせてもらい大満足でした。こうして夜の更け行くのも忘れ飲んで食べて語り合い愉快な時間と共に友情の輪が広がっていくことに感謝せずにはいられませんでした。今度は10月に私たちが平戸市に答礼訪問に行く約束をしました。再会を楽しみにしています。

 

 

大山農協

 

 

 

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