『仮説力と大山』

人間、生きている限り悩みはつきものである。それから逃れる唯一の方法は、「死」以外にはない。
 仕事、家庭、子供、健康の事、数えたらきりがない。人は誰でも長い人生の中で困難な問題を解決しなければならない場面に幾度となく直面する。たとえ失敗しても分析、改良し、最終的に克服する。この様な事が出来る人こそ頭の良い人ではないだろうか。
 私達は、得てして学生時代、試験で良い成績を残した人や高学歴で難易度の高い大学出身者を頭の良い人と思いがちだ。しかし、決められた範囲の中で一生懸命努力して高い点数を得るのが頭の良い人とは思えない。社会に出て自ら学習する基礎を身につけるのが義務教育である。教育とは字の如く、先生から教え育まれるものである。教育では力はつかない。社会に役立つのは学習である。即ち自らが学び習めるものである。社会人となりサラリーマンであれ、自営者であれ、十年前、五年前と同じ事をやって順調に利益が出る仕事などはない。昨年と同じ事をしても世の中の進化から遅れていってしまう。だから、経営者は、常に事業の存続に緊張を強いられ休む暇もない。
 駄農は草をみて草をとらず
 中農は草をみて草をとる
 上農は草をみずして草をとる という。
 上等の経営者は、一寸の変化にも神経を尖らし問題点をえぐり出し、どう対処するか真剣に考える。
まず、こうしたら問題が解決出来るだろうと仮説をたてる。そして、すぐ実践をする。次にその結果を検証する。人生とは、単純に仮説⇒実践⇒検証の繰り返しである。勿論、仮説は失敗しても当たり前である。
 大きな成功をしている人でも、一回目の仮説で成功している人は皆無である。だから、一つ目の仮説が失敗しても又、新たな仮説を立ててみれば良い。失敗した仮説のすぐ隣に大成功する仮設が眠っているものである。社会に出て自ら学習して自分で考える力、仮説力を身につけた人が人生の成功者となろう。
 大山農協は、他の農協に無い経済事業を三つかかえている。即ち、菌茸事業、加工事業、木の花ガルテン事業いずれも多くの問題を抱えている。この二年間、担当職員の皆様に問題解決の為の手法として、仮説・実践・検証を言い続けてきた。仮説力とは、必ずしも生まれ持った才能が大きく物を言うのではないと思う。頭の使い方を少しだけ変える事で誰でもすぐ身につける事が出来る能力と思えてならない。
 組合員の皆さんも農協の職員もこの一年間、自分で考える仮説力を磨こうではありませんか。
 
 
 
 
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