『木の花ガルテンと大山』
 正月、元旦夜七時二〇分NHK総合テレビ「ふる里からのメッセージ」で冒頭に大山の農家が紹介された。
 売上金額の事ばかりで何故消費者に支持されているのかが報道されず少々下品な構成だった。
 直販所のシステムは、平成二年、千丈の木の花ガルテンでスタートした。
 当初、今日の姿を予想した者は、誰もいなかったと思う。
 従来の市場流通だけでは、生産物の価格保証はされず大山の農業はひとたまりもなかった事と思う。
 日本中の農協が行き詰ったのは、市場法や農協法に制約されたシステムが時代にそぐわなくなった証である。遅まきながら二〇〇五年三月に食料、農業、農村基本計画が農水省より発表された。
 農村の高齢化は進み優秀な人材は都市に吸収されてしまった。果たして、農業、農村の復元力はあるのだろうかいささか疑問である。農業復活の最大条件は、生産者が価格決定権を取り戻す事である。その為には直販所が不可欠の条件である。
 自らが決めた価格が消費者に支持されなければ成り立たない。消費者は新鮮で安全、しかも安価な物を求める。
 生産者は付加価値を求める。相反する一面をもつ。
 「付加価値とは何ぞや」短的に言えば信頼と知恵の価値ではないだろうか。
 一昨年より、農協役職員あげて農地に堆肥を入れるローラー作戦を展開している。日本中の農家がやりたくても中々出来ない作業である。世間は節穴ではない、汗を流し、目に見えない処で頑張っている姿は消費者の方々に必ず伝わるものである。その事は、新たな大山ブランドを育むものである。一生懸命信じた道を歩きたい。
 二十数年前、友人と台湾を訪れた。
 一代で大成功を成し遂げたホテルの経営者がリヤカー引きから身をおこし、一生懸命努力したと言う。
 しかし、日本人の一生懸命は、最善を尽くします位の軽い意味です。中国人の一生懸命は、文字通り「一生、命を懸けてやる」という意味ですと語ってくれた。
 組合員、農家の皆様方、又農協運営の為に一生懸命取り組みたい。
 
 
 
 
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